フローリングへと変貌する熱帯林

サラワクの伐採産業は州の中で最も環境破壊的で、汚職が蔓延している産 業のひとつとして報告されている。マレーシアの中で劣悪な 環境破壊と過酷な人権侵害ではサラワク州より右に出る州はない。止むことのない伐採と植林への転換が自然環境と地域の先住民社会にもたらすインパクトは壊 滅的である。それは同時に、気候変動の大きな要因にもなっている

日本は世界のどの国よりも熱帯林に由来する 合板の輸入が多い。その供給先のほとんどは 日本の巨大な建設・住宅産業である。日本 が 輸入する熱帯材合板の半分は、ボルネオ島にある マレーシア領サラワク州から来ている。サラワクの熱帯林消失率は地球上で最も激しく、その駆動要因となっている州の木材産業には腐敗、不可逆的な環境破壊、違法性といった問題が蔓延している。サラワクで生産されている木材のほとんどすべては自然熱帯林に由来している。

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日本はサラワク産合板の最大の輸入国である。サラワクから海外に輸出される合板の55%を受け入れている。日本の市場に流入する輸入合板の95%はコンクリート型枠やフローリング用基材といった用途で土木・建設・住宅産業で消費されている。また、業界誌紙によれば日本国内で使われている合板の90%は住宅産業で使用されている。新規住宅の相当件数が一握りの住宅ハウスメーカーやマンション建設会社によって担われているが、そうした住宅には、建設現場のコンクリート型枠用合板ばかりか、フローリングの基材合板でサラワク産の木材が使われている

企業の多くはサラワクで起こっている伐採の大きな背景要因になっているにも関わらず、環境へ の配慮を標榜したり、倫理的・環境的な行動誓約を謳ったりしている。こうした言説は、サラワクの森林破壊に関連して確認されている多くの問題に照らしてみ るとき、明らかに見過ごせない矛盾をはらんでいる。住宅ハウスメーカーやマンション業界をはじめとする日本の建設産業は、原料がサラワクから由来する木材 製品の購入を停止しなければならない。

日本の企業の原料調達実践についての調査によって、調査対象のいずれの企業も、サラワク産木材に付随する諸々の問題を対処するうえで十分な調達方針を適用していないことがわかった。比較的に優れた実践を行っている一部の企業は、環境、合法性、人権にわたる問題をある程度、解決するような調達方針を運用し始めている。しかし、多くの企業は、適切な調達の方針をまったくと言ってよいほどつくっていなかった。

 

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日本の住宅産業が引き起こすサラワクの森林破壊と先住民からの土地収奪の実態

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